#1 虚脱
最近わたしのTikTokのタイムラインは、モラハラ夫を糾弾するような動画で溢れかえっている。
嫌でも自分の過去の行いを振り返らざるを得ないのだが、動画で指摘される様々な項目には、たしかにわたしにも心当たりがある。
しかし、ある程度誰にでも当てはまる気がしてしまう(こういうところが良くないのだろう)。TikTokのタイムラインに杉浦太陽(俳優、元ウルトラマンガイア)の名言も流れてくるのだが、彼の言うことがとても素晴らしい。彼のように振る舞えていたならば、わたしもこうはならなかったのかなと悲しい気持ちになってしまう。
昨日から息子は妻と義父母のところに泊まりに行っている。
そのことを知らされたのは当日のことであり、しかもわたしが「土日何するの?」と聞いて返ってきた答えがそれだったのだ。短期間の滞在であり、家に帰ってくるとは分かっていても、「もし、このまま会えなくなってしまったらどうしよう」との恐怖からか、上手く寝付くことができない。やることも無いので21時過ぎには床に着いたが、深夜0時を回った頃に起きてしまう。
そこからまた寝付けない時間が続く。
NHKラジオの『ラジオ深夜便』をつける。枕元に『ラジオ深夜便』をつけたスマホを置いて目を瞑る。こういう落ち着いた番組があって非常に助かっている。気づくとわたしは寝落ちており、また深夜3時に目を覚ます。まだ、『ラジオ深夜便』は続いている。そして、そのことにまた安心する。そしてまた、わたしは目を瞑る。
息子がいない人生を考えたくない。息子がいない人生を生きたくない。
先日、第一回の離婚調停を終えた。妻側の弁護士は離婚調停を一回で終わらせて離婚訴訟に移行しようとしているらしい。だが、そもそも「調停前置主義」という考え方がある。
家庭裁判所で調停を行うことができる事件については、訴えを提起するより、まず、家事調停を申し立てなければならないとする主義・制度をいいます。離婚や離縁の訴え、婚姻・縁組みの取消、認知の訴え、嫡出否認の訴えなど、基本的身分関係の存否を巡る紛争((人事に関する訴訟事件)や、その他家庭に関する事件(一部除外あり)が、調停前置主義の対象となっています。
引用:弁護士法人中部法律事務所より
だから、調停を経ずに一足飛びに離婚訴訟を行うことはできない。
相手側弁護士は形式的に調停に臨んだものの、家庭裁判所の調停員がいうには相手側に話し合いを進めるような姿勢はなく、調停を取り下げた上で早々に訴訟に移りたいと考えているらしい。
それを聞いたわたしも、わたしの代理人弁護士も到底納得できず、調停前置主義の考えに則り適切に調停が執り行われることを強く主張した。その甲斐もあってか、第二回調停までは行われることになった。しかし、相手側は形式的に出席するのみで特段意味のある話し合いにはならないだろう。
日本には母性優先の原則がある。
それもあって、親権を争うことになれば8割方妻の方に親権が渡ってしまうだろう。夫側にとって親権を得るのはとても難しい環境なのだ。それでも、世の男性諸氏に比べれば子どもと向き合い、家事も自分ごととして取り組んできた自負がある。子どもとしっかり向き合うために、わたしは働き方を変えた。だから、わたしは出来ることはやってきた。母親にはなれないが、父親として息子をしっかりと育てていくことが出来る。
諦めたくない。